お名前 ビビ ちゃん 年齢 10才
犬・猫 日本ねこ 体重 2.98kg
種類 キジトラ 性別
 

既応歴
膀胱結石、尿管結石、腎不全、膵炎
病名 猫エイズ陽性
症状 食欲不振、嘔吐、軟便、元気消失
その他 汎血球減少症
 
3/25
HCT…26.7 /  PLT…2.7 / S-FPL…5.5㎎/ml WBC…1400 / BUN…68.2 / CRE…2.3
飼い主さんと相談し、入院治療は行わず皮下輸液 フザプラジブNa皮下注射(ブレンダ)
抗生剤(エリスロマイシン) → 膵炎治療を行う 
4/1 BUN 300.5 / CRE 6.67 / IP:31.2  貧血:血球減少は変わらず
インターフェロン療法、試験的ステロイド療法
食事療法: ロイヤルカナンリキッド(リーナル)を追加し、毎日外来診療で上記治療継続
 4/4 BUN 187.5 / CRE 8.79
4/8 BUN 208.2 / CRE 10.16
 4/13  BUN 152.0 / CRE 6.01
 4/18  BUN 66.7 / CRE 2.90
 4/25  BUN 41.0 / CRE 1.41
状態が安定してきたので内服を開始。
   
 兼用療法・薬 プレドニゾロン 0.75㎎/(0.25㎎/kg)
メトクロプラミド 0.4㎎/kg × Bid
カモスタットメシル 25㎎/(1/4錠)×Bid
モサプリド 1㎎/kg × Bid
ファモチジン 1mg/kg × ※Sid
プロラクト(Fe) 1Tab × Sid
LEMペット 1カプセル × ※Bid
 5/8 BUN 34.2 / CRE 1.0 前後で推移、汎血球減少は変化なく推移、治療中。
嘔吐、軟便の症状は消失し、その後の食欲も徐々に持ち上がり、現在はドライフード50gを1日量として食べられるように。
BUN 35前後、CRE 1.0前後で推移。貧血、汎血球減少は変化なく推移。
 
評価 FIVのAIDS期急性病態に対して、明らかな改善傾向があったとは言えないが、AIDS期でも免疫調整作用のおかげか、慢性期の長期維持には奏効している可能性がある。
※ Bid・・・日/2回   Sid・・・日/1回